「バスに乗り遅れた…」
朝から唖然とさせられる。
本日のわたしのスケジュールはすべて返上し
朝のスクールバスに乗り遅れた息子と一緒に
今日は北山へ行く事にした。
行き返りの時間は合計1時間。
せっかくなので、小学校に一人訪問をすることに。
近頃、息子は虫にずいぶんと詳しくなり、
観察力がついた理由がよくよくわかった。
図書館の蔵書。目立つところに虫の本。
教室、先生方の対応、声かけ、学校の校庭の様子。
どこかしこに、受け入れるゆとりがあって、静寂があって、
子ども達がいつも虫の仕掛けをしたり語り合っている「秘密基地」
先生の目が届いていないと思っているサンクチュアリみたいな場所。
用務員の先生は、キチンと片づけたはずの花鉢や、
きのこ木がひっくり返っている様子に、最初は頭をひねっていたらしく。
校庭の隅々まで除草を心掛けて下さっている様子。
朽ちる樹木もそのまま、半分は生きていて、カミキリ虫が出てきた。
ある子どもは「どんな生きものにも命があるんだから」
と言って、捕獲を許さない。
子ども達のそれぞれの独特な世界観を大切にしているプロの指導者。
ぐるりと学校視察をし、北山を降りるつもりで車を走らせたが、
竹林を整備している地元の方の話や、若宮神社の杉、
工房シュロの白い紫陽花に手招かれ、久しぶりの訪問。
たまたま映像を作成する女性の方と一緒に、珈琲を頂いた。
姶良には手付かずの(撮影にはピッタリ)整備されていない歴史スポットが
(つまり、たぶん、サンクチュアリだなぁとここでも思った。)あるという
話で、『北山はいい』と。
わたしは「北山小学校がまた、いいのよ」とこころから讃美する。
子ども達と自然のなかに入ると、その川の冷たさや、
環境色に染まっている美しさや、いろんな景が胸を詰まらせるように
どっと迫ってくる。
夕暮れの慌ただしさがなく、カナカナと鳴くヒグラシが、
まだ私を帰らせまいとする。
キャンプの夜が始まる気分にもなり、
帰らなくちゃという、情景が刻々とまた迫ってくる。
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