建築士と庭師の手帖~雑木の庭のある暮らし

 

夏の朝、台所に立つ。
覚めたばかりの体に冷えた水を流す。

 

 

今年は長雨の梅雨から急激に灼熱が上昇して、野菜が高騰していて
母は収穫の少ない苦瓜を刻んで、灼熱にさらしている。

自然界の光と風が、もったいないと言わんばかりに。

 

 

自然光と空間の関係。

 

もったいないと言わんばかりに早起きしてこの光のなかに体をゆだねる。
庭の雑木がゆらゆらと風に漂い、
木漏れた光は、部屋を小船のように揺らす。

寝返りもせずに、ぐったりの寝た朝はまだ疲労が頑固に残っている。
停滞している部分をゆっくりとほぐす。


リネンから透けて見える南側の光。
ぎゅっと光をしぼり、外からの視線も気にせず
明るい庭にゆっくり視線を向けることができる。

 

 

北の空。
安定した光は青がきれい。

 

東西南北、それぞれに役どころがあって、

「北向きの土地」は北側の冷気を部屋中に送れる装置として機能させる。

春夏秋冬、くるくる変わる様相に寛容に応えられる住宅と
老いても容易い土地、環境が求められている。

 

 


早朝のどんぐり

雑木林と8つの家のどんぐり。

コナラのどんぐり苗づくり。

今年は畑の土と山の環境で育ててみることにします。

 

バックミュージックはとなりのトトロでした。

「こ~ど~ものときに~だけ~あなたに訪れるぅ~不思議な世界ぃ~♪」

住宅街区でも夢みる世界が拡がっていて、、以外に住宅街区だからこそ、残っているのかもしれない。


樹木の移動

梅雨明けから、突然現れた灼熱の太陽光線に

「今年はまたしても去年と違うな」「これはスペインだな」とかスペインに行ったことはありませんが、
とにかく日中、外を歩くのが辛いくらいです。

 

そんな気候ですから、樹木の移動を早朝6時にしました。
樹木高さは40cm程度ですが、根は深く、寄せ植えしている樹木と複雑に絡まりあっていました。

水はたっぷりと、幸いにも台風が大雨を持ってきてくれる!

現場は姶良の『雑木林と8つの家』の4軒目の庭です。いよいよ4軒目の建築施工が始まります。

その宅地内には既に、部分的に植栽がされております。その植栽が意図的に、植えられていること。これこれがこれが雑木林と8つの家のコンセプトです。

日本古来から在る樹木が混合密植され、8つの家と庭一帯が互いにつながりあい、住宅地のなかに
雑木林の森をつくっています。

これは私の師である高田造園の高田宏臣師が背中を押して下さった言葉ですが

みどりは共有財産で、木陰で休めればお陰様、
落ち葉掃除はお互い様、、
あくまでも、森をつくるのが目的でなく、住環境(家と庭、自分の庭でなくとも結構!結構!近隣住民が享受できる庭)がおおらかな人の心を育み、それぞれの日常にゆとりと、ゆたかさを取り戻せたら、という願いにも近いコンセプトです。

雑木林と8つの家はそういう開発業者である姶良土地開発様の情熱と誠意、それにひとつ返事をした
高田師、熊本阿蘇の古閑氏。そして、そのコンセプトで購入された時政夫婦、丸和建設、池田夫婦、
今回の棈松夫婦。
たぶんですが、これは私の憶測ですが

ここを購入される方は、コンセプトを充分理解、納得したというより、この地が引き寄せたといっても
過言ではないのでは・・・

ここに携わる私達造園関係者や建築関係者も互いの立場や、私心、
そういう一切合切はさて置き、和となって働くことになる。

和というのは穏便にということではなく、道理を開くために凡人である私たちは話し合いを重ね合点を
積み重ねていくことが大切だと実感しております。

 

 


ともに感じ、ともに育つ

 

男の子ふたり。

彼らが、わたしたち大人に庭を造らせたと言っても過言ではないだろう!

 

今回の庭造りは住宅密集地街区、約20坪の庭におよそ30本程の雑木を植え込んだ。

男の子ふたりを育てる中で、自然が日常的に、そして一番身近に欲しいという願いに満ちた要望だった。

 

のびやかな庭をつくろう。

それは庭に夏休みの研究材料がころがっていたり、隣の畑を通りぬけ裏山に探検に行ける扉を造ったり、

塀や門塀は家族みんなで塗ったり。

そういうひとつ、ひとつの庭仕事や庭研究を家族みんなで、ともに感じ育ち合える庭になるだろう。

 

それは、

ここに住むMother(施主さま)目線から生まれた賜物。

 

樹木は阿蘇のグリーンライフ・コガさんから雪ごと運んで来られた山で育った雑木。

 

生まれも育ちも鹿児島とは全く違う環境だから、ゆっくり、ゆっくりと歳月を重ね、この環境に淘汰されて変化し続けていくことでしょうね。

どんな変化のしかたをするのか、私たちも楽しみです。

そういう変化が庭でおこること、

それが子ども達の『豊かさ』につながるとMotherは話して下さいました。

 

今日も最高のよろこびをありがとうございました。

 

 

自然に変わること、目に映るすべてがメッセージ。

 

 

私の師である高田氏の言葉「こころの原風景」をつくること。

 

 

雲ひとつ 流れる 青さが 見える

陽ひとつ 漂う   香りで 冴える

風ひとつ 揺れる  枝葉に 舞う

 

 

一本の樹で風景がつながる。

 

 


雑木の庭づくり

今年1月に植栽した、丸和建設さんモデルハウスの樹木の様子

ちょうど撮影の途中だったので、勉強のためしばらく見学しました

少しづつ暗くなっていくにつれて、建物内の灯りが樹木へ照り返している様子が分かります

美しい光景です

日常の、普段の暮らしの灯りで、家の庭もこんなに輝きます

どこかの公園とか、いろんな場所で…

よく、樹木に直接ライトをあてている様子が見受けられます

これは樹木にとってよくありません

人間と同様、樹木も相当熱いはずです(自分に置き換えて考えてみれば…です)

それにしても美しいです

 

雑木の庭づくり

植栽時の様子

水鉢を作って水極め準備

バールを使って根鉢の回りを撹拌します

主木の6m近くあるコナラの根鉢です

屋根まで高い…コナラの木です

鹿児島のシラスは黒土と総入れ替えです

 

雑木の庭づくり

第二弾のつづき

コナラ・ヤマモミジ・ソロ・クス・シャクナゲなど…

相当の樹木の数です

雑木の庭づくり

鹿児島県姶良市の分譲地(姶良土地開発

「街なか森暮らし~雑木林と8つの家」の植栽第二弾が終了しました

設計施工:高田造園設計事務所

植栽施工:グリーンライフ・コガ

高田造園の庭師として私も参加いたします

今回は、住宅地:一区画と緑地、その周辺の植栽であり、分譲地入口から緑地までの通路が緑に囲まれました

これは植栽前の状況です

片流れの綺麗な建物です

植栽箇所に事前に黒土と入れ替えています

今から緑豊か空間に生まれ変わります

 

まちなか森暮らしプロジェクト

雑木に囲まれて…人と自然が調和した暮らしを育むプロジェクトです

それは姶良市の姶良駅近くで、こっそり計画中です

これはその模型です

鳥瞰イメージの通り緑に囲まれた、自然に優しい新未来型の分譲地です

分譲地入口のイメージ…

緑のトンネルを抜けて、各住戸へ暮らしがつながっていきます

全体イメージ…あくまで土地分譲で、建築は自由設計です

模型の建物は、鹿児島・宮崎で活躍している建築家が各々作成したもの…もちろん、ご希望にあった設計をお願いすることも可能ですので、ハウスメーカーや工務店で計画されている方も、問い合わせる価値が十分ある分譲地だと思います

ちなみに、地元工務店で建築された雰囲気はこんな感じです

雑木の枝先が風に揺れていて、清々しい気持ちになります

自然石の小端(乱れ)積10

石積も仕上に入り、ほとんど天端の工事をしています

石の選定も大事ですが…やはりキレイな深目地がポイントです

建物は外部空間が充実すればするほど、より引き立ってくると思います

この石積の上に、こんどは雑木の植栽予定です

ここは姶良市、姶良駅のすぐ近くです

まちなか森暮らしをテーマにした…住環境に優しい

石積+雑木の庭+駐車場舗装を土地価格に含んだ分譲地です