建築士と庭師の手帖~雑木の庭のある暮らし

大工さんの仕事

新築:まちなか森暮らしの家

場所:雑木林と8つの家分譲地(姶良市西餅田3435-13)
姶良駅JR沿線です。

☆いつでもご覧下さい。

 

長年、福岡で大工をされていた棟梁は黙々と金槌を打っております。

構造上、筋交いを多く入れ、大工の技の美しさと大変さが実感できる一時です。

鹿児島の木材、プレカットを使用し、美しく組まれていきます。

天井と床に挟まれ、見えなくなる部分。これから何十年も、見えないままの美しい部分。

見えないところにこそ真実。

“よかど!認証かごしま材”

 

これは合板。

 

構造上、筋交いを多めに入れたので、金具も2倍必要です。

そこで窓の位置。風のながれ、12ヶ月の陽、暮らしの様々な場面を想定し、予算との兼ね合い。

 

大工さんに、気持ちよく働いて頂くこと。
人はやはり心で働き、それが、宿る。

カットされた、かごしま材木(杉)で遊び始めた子どもらを見て
ヤスリをかけてくれた大工の奥様。
いつも棟梁を手伝い支えながら、現場の美しさを保って頂いております。

「わたしの子ども達はこれにアイウエオを描いて遊ばせてたわ」

自分の家を造った材木が積み木になるなんて、子どもながら、相当嬉しい様子。

木の柔らかさが、全く違う。
音も違う。

新発見~!

 

 


住宅地に雑木林の風景がつながった

 

2歳半と3歳半。

あなたたちの未来を毎日つくっている親世代は
猛烈に働く世代。

あなたが肌で感じていること、もう少しゆっくり、記憶に留めておこう。

 

 

危険なこと、けんか、、おやつせがみ、色々な騒々しさのすべてが庭づくり。

大人のまねごとをする度に、親の考えを身体で受け、成長していく。

親の日々の姿そのものが、その子の血や肉になっている。

そのくらい子どもにとって、親がつくる環境はリアルだな、

 

どんぐりが落ちる音や、

落ち葉がアスファルトを舞う音、

いくつもの嬉しい楽しい、時には哀しい寂しいシーン。

スマホにもない、絵本にもない、

実際の体感をリアルに表現している自然さを、

慈しむ瞬間が過ごせたら、どんなにか幸せだろう。

 

 

それを伝えるために私はどうにか、、

親になれたのだろう。

 

同じ親世代として、出来ることをさせて頂き、本当にありがとうございました。

 

今後も、お隣さんの手入れと共に、末永いおつきあいをよろしくお願いします。

 

ちなみにお隣の紅葉。

 

本日のお客様は、お隣さんからのご縁でした。
雑木林の風景がつながり、グリーンライフ古閑さん共々、嬉しい限りです。

 

 

 


まちの風景としての役割

雑木林と8つの家では現在、2組のご家族が住み、もう2組は建築設計中のご家族です。

今日は皆さんと一緒に、最初にポイントをお伝えしたうえで、実際にご家族で剪定を行っていただきました。

 

ここの8つの家々は雑木の樹木が互いに重なり合い、一帯が雑木林の風景になるのを、住み手で育てながら暮らしております。

 

簡単に、簡潔に申しておりますが、この住人のみなさんで剪定するという日に至るまで、様々な専門家の長年の知恵の結集が今日という大切な一日になったと思っております。

人の長年の知恵と技術と、情熱。

その専門家達の目的、それは人は新たな暮らしの中でも心を満たし、つむいで生きていける才能を持っている。それを確信しつつも現実には為し得ることの難しい構想でした。

 

山、田んぼ、畑、川、海それら自然界と人の暮らしがつながっている、これが生命の理想かもしれません。

でもその自然が減ったとしても、人と人が何かを通して心がつながるその瞬間、人は自らを幸福感で満たすことができるのです。

 

それは人を信頼する力です。

 

 

それを目の当たりにしたのは福島での復興支援プロジェクトに参加したときでした。(庭JAPAN

 

特別な大災害に見舞われた人だけでなく、誰もが抱える問題(子どもでも大人でも、大なり小なりありますよね~)を和らげてくれる力を人は持っているのだなぁと。

 

今日は、そういう人々に寄り添っている樹木の様子が、本当に誇らしく見えました。

 

 

娘さんの一眼レフで捉えたモノは!どんぐりの芽が出たばかり!

 

 

 

 

 

 

 

南側のお部屋にのびる木陰。

そして東西南北どの部屋からも緑がユラユラ。

 

多種多様の樹木の木陰に見守られながら育つどんぐりの芽。

様々な新発見、さすがは春の庭でした。今日はその楽しみをみなさんと共に出来たことが、なによりです。

その後は近隣の住民祭“ご近所ピクニック”の様子です。

 

スケールは大きい方がいい!

 

 

池田さんのちらし寿司、時政さんの焼きドーナツ(いつか食べてみたいと思っていました)、ティムの桜ロール、社長の卵焼き、肉の神田のトンカツ、婦人のサンドイッチとチーズケーキ、無駄にはしてないサンドイッチの残り揚げたてパンの耳、スティック野菜に果物、そして山下さんちから出てくる出てくるワインやビール!!

 

風が強く吹けばゆらゆらと木陰を動かし、笑い声とともにまだ眠っている樹木を呼び醒ましそうなくらい、にぎやかでした。

 

 

みなさま、ありがとうございました。

次回はピザ釜作りでしょうか・・

 

 

 

プロセスを楽しむ

 

この庭は子ども達が健やかに育つことが基準。

100%完璧じゃなくていいから、まずは初めての庭づくりを楽しんでみよう!

 

 

はじめてのペンキ塗り、

 

「ちょっと待って!!」「ちょっとちょっとっ!!」「ほら~!」

なんでかね、大人が熱中することは子どもも同じ。真剣です。

初めてのことだから、尚更大人も余裕無し!

 

親子で初めてのペンキ塗り。近所のペンキ塗りベテランのお友達も一緒に楽しみました。

 

奥様は意外な自分を開拓してしまった・・・という感じでしょうか。

 

ご主人は奥様のこと「ペンキを塗るようなひとじゃないんですけど・・」って、本当ですか?

 

 

ご主人、女は変わりますよ。

特に、母親になったらホルモンから変わるから、人間がかわったんじゃないかと思えるくらい。

 

 

親になって見る世界はきっと子どもが運んできてくれた新しいHAPPYなんでしょうね。

 

子ども達の自転車置き場スペースは廃レンガを敷きました。

北風が時間経つごとに冷たさを増していく。そんな最中での庭仕事。

 

煉瓦と煉瓦の間は残ったシラスを埋めました。

端々も煉瓦で埋め尽くさず、腐葉土と黒土を混ぜてカモミールとラベンダーの苗を植えることにしました。

 

煉瓦の目路を縫うように、苔が生えるか、カモミールのこぼれ種から芽が出るか・・・楽しみです。

 

 

父親が造った自転車スペース。

廃材煉瓦を撫でるように、街灯の影がゆらゆらと語る。

よく頑張った!と。お腹もすっかり空っぽになって、達成感が身体の疲労を救ってくれる。

これにビールも加わり、間違いなくよく眠れることだろう。

 

ようこそ我が家へ!

 

 

子どもへの安心できる住環境は、わたしたち大人、親が創っていると実感した一日でした。

 

 

ありがとうございました。