建築士と庭師の手帖~雑木の庭のある暮らし

上棟式

棟が無事あがり、大工さんへの感謝も含め、お祝いの儀。

我が家では準備に騒動で行われていた。
子どもは大喜び!まるで前夜祭だった。
準備は母を中心に。
小銭は夜な夜な・・包まれ。
餅は我が家の田んぼの餅米でつくことになった。


消費税分の加算分は大きいな、と思いつつ・・できるだけ、
自分たちで出来ることは家族でまかなった。

家族総出。
いつも、その手伝いがあってこそ、助かっている。

 

手間がかかることは大変なほど“物語り”になるから、たのしい。

 

あはははっ~!!!

 

翌日、熱でぶっ倒れた。
一時、休息!

 

上棟式は合計10万円程度。
【内訳】
・大工さん9名ぶんの弁当と温かい蕎麦(昼食)
・大工さんと出席する家族分の仕出し弁当と温かい吸い物(上棟式用)
・投げる飴菓子
・投げるお金3650円(郵便局で小銭に両替。手数料なし)
・焼酎・ビール・ノンアルコール・お茶
・御祝儀として人数分

 

餅や、食器、お湯、温かい料理などは自前ですませました。

 


徹底予算内

わが家の建築設計中。
仕事の休み休み間で話しながら、間延びしたり脱線、夢暴走しつつなので
すでに2年が過ぎようとしている。

そうこうしているうちに子どもが育ってしまうので、
子どもが育てながら自分たちで新しい日常を作る「場」として
その母体を1200万で建てて欲しい、と。

内心、はぁ~きたぞ~・・1200万円の家というわりには3000万以上を要求し、
もしくは完成型がなかなか見えない未完成状態が続きそう。

未完成のまま引越しをし、自分たちで、徐々に造っていく家になりそうです。

 

 


秋草穂の候

家にいたら、延々と動き続けてしまう。

庭に出たら、なかなか戻ってこない季節があるように。

 

風景は常に微細に変化し続けている。会社の組織も、常に変化の連続である。

 

母の味噌づくりは、毎年9月。
気温も湿度も測ることはない。
身体がすべてを知っていて、古道具を相手に仕込まれる。

母はレシピを書こうとはしない。こちらが聞いたら、聞いた時間だけ無駄なよう。

 

大豆を蒸す火は、薪ですし。


大豆を蒸す火加減いや・・・ここは炎加減と申しましょうか、見て捉えるしかない。

覚えるというより、風景として心にしっかり留める。
メモより、画像とか、絵として留めておく必要がある。

 

翌朝の麦の発酵の香り、状態、

すべてを論じていたら肝心なことが伝わらずに終わってしまう。

それは悲しいこと。

 

そのまま、生きてきた姿を受け入れ、次につないでいく、ただそれだけの事。

 

 

 

役目と目的を明瞭にしておくことは、庭についても家についても大切です。

 

 

 


ガクアジサイが好きになる

 

雑木の枝葉からこぼれた光のなか
泳ぐように、揺れる額紫陽花。

 

 

枝葉の先にはクサギカメムシが卵を産んでいる真っ最中。

 

あらゆる植物の果樹や茎、葉の汁を好むので、見たら、枝葉を揺さぶり落とし、踏み潰す。

卵も。

残酷、でしょう・・・

 

でもその死骸は、蟻が全て残さず、解体した足まで持ち去っていった。

 

 

真昼の惨事は、コツコツと行われ、滞りなく進んだ。

 

 

明るい方へ、明るい方へと向かうのが生命(いのち)

それが喜び。ただそういう、いちにち。

 

 

蝶のように、ひらひらと。

 

その姿は真に向かう姿。それであれば、美しいはずだ。

 


新緑の庭

 

今、おかれている環境で花を咲かせよ。

とはいいますものの、植物はどこまで知っているのだろうか。

どこまで感じとることができて、、全く違う環境で芽吹き、花を咲かせ、実を成らすことができるのだろうか。

 

3月に植えた吉野の住宅地街のなかの庭木。

新緑の葉を柔らかく伸ばし、木陰がゆらゆらと流れていた。

月明かりで、そこの和室窓から眺めてみたいものだ。

 

樹木は枝葉、根、すべてで感じとったままを全体にめぐらし、確実に根付こうとしていた。

 

日々、自分にとって必要な情報をキャッチし、「自身」を更新している芯の柔らかさには驚く。

 

生きているかぎり新たな変化をし続ける柔らかさ。

庭は、暮らしによって変化し続けてくれる良き相棒にしていきたい。

 

これは、ご主人お手製、鳥の巣箱。

樹木につく害虫は鳥に食べてもらおう作戦。

鳥好みの樹木も植えました。

 

これから実るブルーベリーとジューンベリーだけは鳥と子どもと競争することになるだろう。


まちの風景としての役割

雑木林と8つの家では現在、2組のご家族が住み、もう2組は建築設計中のご家族です。

今日は皆さんと一緒に、最初にポイントをお伝えしたうえで、実際にご家族で剪定を行っていただきました。

 

ここの8つの家々は雑木の樹木が互いに重なり合い、一帯が雑木林の風景になるのを、住み手で育てながら暮らしております。

 

簡単に、簡潔に申しておりますが、この住人のみなさんで剪定するという日に至るまで、様々な専門家の長年の知恵の結集が今日という大切な一日になったと思っております。

人の長年の知恵と技術と、情熱。

その専門家達の目的、それは人は新たな暮らしの中でも心を満たし、つむいで生きていける才能を持っている。それを確信しつつも現実には為し得ることの難しい構想でした。

 

山、田んぼ、畑、川、海それら自然界と人の暮らしがつながっている、これが生命の理想かもしれません。

でもその自然が減ったとしても、人と人が何かを通して心がつながるその瞬間、人は自らを幸福感で満たすことができるのです。

 

それは人を信頼する力です。

 

 

それを目の当たりにしたのは福島での復興支援プロジェクトに参加したときでした。(庭JAPAN

 

特別な大災害に見舞われた人だけでなく、誰もが抱える問題(子どもでも大人でも、大なり小なりありますよね~)を和らげてくれる力を人は持っているのだなぁと。

 

今日は、そういう人々に寄り添っている樹木の様子が、本当に誇らしく見えました。

 

 

娘さんの一眼レフで捉えたモノは!どんぐりの芽が出たばかり!

 

 

 

 

 

 

 

南側のお部屋にのびる木陰。

そして東西南北どの部屋からも緑がユラユラ。

 

多種多様の樹木の木陰に見守られながら育つどんぐりの芽。

様々な新発見、さすがは春の庭でした。今日はその楽しみをみなさんと共に出来たことが、なによりです。

その後は近隣の住民祭“ご近所ピクニック”の様子です。

 

スケールは大きい方がいい!

 

 

池田さんのちらし寿司、時政さんの焼きドーナツ(いつか食べてみたいと思っていました)、ティムの桜ロール、社長の卵焼き、肉の神田のトンカツ、婦人のサンドイッチとチーズケーキ、無駄にはしてないサンドイッチの残り揚げたてパンの耳、スティック野菜に果物、そして山下さんちから出てくる出てくるワインやビール!!

 

風が強く吹けばゆらゆらと木陰を動かし、笑い声とともにまだ眠っている樹木を呼び醒ましそうなくらい、にぎやかでした。

 

 

みなさま、ありがとうございました。

次回はピザ釜作りでしょうか・・